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最近はプログラミングを学ぶ意味をはき違えている人が多い

   

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オライリー

天才プログラマー清水亮氏のコラムが話題。プログラミングを学ぶ意味をはき違えている人が多いという。

(前略)
そして今やってきたブームを踏まえてあらためて考えると、かつてに比べてプログラミングを学んでみたいという人々や、子どもにプログラミングを学ばせたい、という人々の動機に変化が生まれているように感じています。

以前は「仕事上の必要性があってプログラミングを学びたい」とか「就職活動のためにプログラミングをマスターしたい」という実利的な動機が圧倒的に多かったのですが、近年は「常識として、プログラミングとは何か知っておきたい」といったようなものや、「こんなゲームで遊びたいから自分で作りたい」という、どちらかというと趣味や教養のために学ぶ人が増えてきました。

普段はプログラミングに接点を持ち得ないような方までが関心を持ってくれた、ということ自体は、大変素晴らしいことだと思います。ただ現実をみたとき、プログラミングとは一口に言っても、それを構成する言語や開発環境、データベースやネットワークといった周辺知識まで含めれば、あまりにも膨大になっています。

たとえば少々前に、アプリからサーバーまでプログラミングできるエンジニアを「フルスタックエンジニア」と呼ぼうとする風潮がありましたが、その「フルスタック」でさえ、実際には広大なプログラミングという世界における、ごく一部分への理解を指しているに過ぎませんでした。今や「プログラミングを学ぶ」ということは「学問を学ぶ」という言葉に等しいほど、その意味や、学ぶべき知識は多種多様となり、そしてその世界は今日も広がり続けています。

それだけに、現実として広大に広がるプログラミング世界の深淵しんえんさを無視して、いきなり徒手空拳で、安易にプログラミングを教えることに、筆者は強い危機感を感じざるをえないのです。

世界でも、そしてここ日本でも、プログラマー出身の企業経営者が成功をおさめる機会を見ることが増えました。それだけに「将来、子どもを成功者にするためにプログラミングを学ばせたい」と親が考えるのも、もちろん動機として理解できます。

しかし、サッカーなどのスポーツやピアノなどの芸術とプログラミングの間には、大きく異なる点があります。それは、プログラミングでは決まった教え方などは定まっておらず、それどころか、一線のプロであっても毎年のように新技術や新しい言語を覚えなければならないという新陳代謝の激しい世界であるということです。

たとえば今の技術に基づいて闇雲やみくもにゲームやアプリの作り方を学んでも、数年後にその技術は陳腐化して、おそらくほとんど役に立たないものになってしまいかねません。 

そのような現実を考えたとき、筆者がむしろ重要だと考えているのは、「備えた知識や経験を、道具として活用する方法を学ぶ」ということです。

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